史上最悪のキャンプ②

r_island

2015年10月25日 23:02

タープ&インナーのみとなってしまった今回の森のまきばソロキャン。

いよいよシュラフイン。

問題は、寒さとの闘い。

戦略は、、、厚着。(シンプル)

ネット巡りも終え、ウトウトし始めた時、突然テントが持ち上げられたような感覚!

意識が覚醒し、目を開けると、薄白い景色、、、朝?

さっきの衝撃はなんだ?

脳が再起動し、情報収集・・・。

まさかキョン?

風?

突風?

いや暴風。

ガイロープで吊るしているだけの頼りないインナーテントは、暴風をモロに受け、上下左右に煽られている。

本当の敵は寒さではなく風だった。

ウトウトしていたので、今何時なのか把握していない。

スマホで確認すると・・・

えっ!まだ日付が変わってないではないか!!

さっき見た薄白い景色は、朝ではなくインナー生地を見たのだった。

テントごと飛ばされることは無いだろうが、タープが飛ばされたり、テントが引き裂かれたりすることは考えられる。

自分の重しと頼りないガイロープでなんとか持ちこたえているのだが、朝まで耐えられるのか!

ものすごい轟音が響いている。

と、こんな状況で尿意が・・・。

今は行けない、行けるわけが無い!

自分の重しは最後の砦なんだ。

「尿意は気のせい」

と自分に言い聞かせ、アルコールをたっぷり呑んだことを今更ながら恨む。

あちこちからペグを打ち直す音が。

せめて風の抵抗を減らすために、前後の窓をメッシュ全開に。

風が抜ける場合はいいのだが、すり鉢状のキャンプ場なので、吹き上げるような風もあり、そんな風を受けると、テントが上に持っていかれる。

メッシュを開け閉めしながら調整して応戦しているのだが、疲れもありだんだん現実逃避したくなってゆく自分。

「シュラフに潜り込んで、寝てしまえ!」

と、誰かが囁く。

素直に実行してみるが、寝られるわけも無く・・・。

大自然の猛威になすすべも無く、揺さぶられ続け、、、。

それでもいつしか睡魔が眠りに導いてくれたらしく、目が覚めたときには、テントの外が薄明るくなっていた。

時間を確認すると、5:48 。

「548」この数字を忘れることは無いだろう、いや、この書き込みをしてしばらくしたら忘れていると思うが・・・。

まだ風の音はするが、昨夜ほどではない。

恐る恐る窓を開けてみると、確かに夜は明けていた。



お隣さんのリビングタープ、、、破壊されていた。

ペグが外れて風になびいているタープがあちらこちらに…。

撤収作業をしていると、段々と風は弱くなってきた。

タープとテーブル&チェアを残し、ご飯タイム。

昨夜食べる予定だったたら鍋で心身を暖める。



お供はノンアル。



サバイバルなキャンプは無事生還のハッピーエンドで幕を下ろした。

この記事は、事実だけで綴られたノンフィクションですよ。


森人island


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